今年6月、京都の小さな水族館で魚が立て続けに死んでいるのが見つかりました。その原因は「タバコの吸い殻」とみられています。
(花園教会水族館 篠澤俊一郎館長)
「魚が死んでいるところを子どもたちに見せてしまうというのが、一番すごく僕としては残念というか悲しい気持ち」
被害に遭ったのは京都市右京区にある「花園教会水族館」の篠澤俊一郎館長です。閑静な住宅街にあるこちらの水族館は、約190種類もの魚や爬虫類を飼育していて、12年前から寄付によって無料で運営されてきました。毎週訪れる子どももいるほど地域から愛されていて、コロナ禍でも営業を続けるなど地元の子どもたちの居場所となってきました。
そんな憩いの場に今年6月、異変が起きました
(花園教会水族館 篠澤俊一郎館長)
「こちらで1~2週間ほど前からバタバタと魚が死んでいく現象が起き始めた。今まで経験したことないような死に方をしていた」
一体、なぜこのような事態になったのか。その原因は、篠澤館長によりますと、水槽から「タバコの吸い殻」が見つかり、生き残った魚たちを別の水槽に移したところ体調が改善。このことから、吸い殻に含まれる毒性の高い「ニコチン」によって水質が変化したことが被害の原因とみられるということです。今回の事態を受けて水族館では屋外展示を中止することになりました。
(花園教会水族館 篠澤俊一郎館長)
「なんでこんなことになったのかなと。怒りというよりは、ちょっと落ち込んでしまったというのが正直なところです。言葉を絞るならば、これをきっかけに吸い殻なんかを生き物のところに捨てる行為は環境的な問題があるということを知ってもらいたいです」
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